イタドリ(虎杖)の食べ方、味、保存方法、効能

食べ物

昨日、冷凍庫に貯蔵していた
春に収穫したイタドリを調理して食べました。
イタドリは冷凍しても、食感が変わらず
とても美味しい山菜です。

そんな、長期保存できて美味しいイタドリに
ついて詳しく書きたいと思います。

イタドリとはどんな植物?

イタドリはタデ科ソバカズラ属の多年生植物で、
北海道西部以南の日本、朝鮮半島、台湾、中国に
分布する東アジア原産種の植物です。

草丈は2m近くまでなり、茎の中が空洞で、
竹のように節があります。
春先に出るタケノコ(アスパラガス)のような
若い茎は昔から食用にされていました。

近縁種のオオイタドリは北海道や日本の北部の
山間部に生殖していて、草丈が3m近くまでなり、
葉の裏側がやや白っぽいです。
こちらもイタドリ同様に、若い茎は食用になります。

イタドリは地方によってさまざまな地方名があります。
「イタズリ」「サシドリ」「スイスイ」「スイバ」「スカンポ」
「ポンポン」「ゴンパチ」「ダンジ」など・・・

夏に白か赤みを帯びた多数の花を咲かせます。
秋に熟す種子には3枚の翼があり、
風によって種が散布されます。
冬には地上部は枯れ、翌春、芽を出します。

イタドリは荒れ地や山の斜面など、
さまざまな場所で生育できて、非常に剛健な植物です。

また、19世紀に日本のイタドリは観葉植物として
ヨーロッパに持ち込まれました。
その後、非常に剛健なイタドリは繁殖し過ぎて
世界の侵略的外来種ワースト100
選定されてしまった植物でもあります。

特にイギリスでは在来種の植生を脅かすうえに、
コンクリートやアスファルトを破壊する被害が出ており、
政府をあげて、イタドリ駆除対策をしています。

しかし、日本では昔から食用や生薬に使用されていて、
大変重宝する植物です。
実際にどうやって食用にするのか、
イタドリの食べ方、効能について見ていきましょう。

イタドリの収穫時期

イタドリの収穫時期は食用の場合は
春先、他の山菜が出始める頃です。

まだ茎が柔らかいうちに手で根元を
ぽこっと折ります。
たくさん収穫する場合は鎌やハサミで
採ってもいいかもしれません。

やや湿った肥沃な土地は
太くて立派なイタドリが生えてきます。
収穫後、皮むきをしないといけないので、
太いものを収穫した方が後の作業が楽です。

薬用として、根を利用する場合は
イタドリの地上部が枯れ始めた頃(10月~11月)
根っこ部分を掘り起こして収穫します。
全て収穫してしまうと、翌年生えてこなくなりますので、
翌年も収穫したい場合は根を少し残して収穫します。

イタドリの食べ方

子供はよく道端に生えているイタドリをとって、
皮をむいてかじっていますが、
イタドリには有機酸が多く含まれている為、
そのままかじると、とても酸っぱいです。

そして、シュウ酸も含まれているので
えぐみもあります。

お料理で使用する場合は下処理が必要です。

イタドリ料理の下処理

①皮をむく

採りたてのイタドリは
爪先でイタドリの根元の方の皮をつまんで、
穂先の方に向けて引っ張ると、
簡単に皮を剥くことが出来ます。

剥きにくい場合は、
大きめのビニール袋にイタドリを入れて、
シナシナにならない程度に日なたに置きます。
又は、ぬるま湯をかけてイタドリを温めると、
皮が剥きやすくなります。

イタドリの皮に爪が引っ掛かりにくい人は
ナイフでイタドリの皮を引っ掛けて剥くと
剥きやすくなります。

②あく抜きをする

あく抜きの方法は二通りあります。
湯通しする方法と、塩漬けにする方法です。
すぐに食べるのなら湯通し
長期保管の場合は塩漬けにします。

・湯通し方法

①イタドリを適当な大きさに切ります。
②お湯を沸かした鍋に塩をひとつまみ入れ、イタドリをさっと茹でます。
 茹で過ぎると食感が悪くなるので、茹で過ぎには注意が必要です!!
③ザルにあげて、一晩、水に浸けます。
④少しかじってみて、酸味が気にならなければ、
ザルにあげて、下処理の完了です。

・塩であく抜きする方法

①剥いたイタドリを適当な大きさに切り、
塩をまぶし、重しを載せて一晩置きます。
②出てきた水分を捨て、
塩が付いたまま、ジップロックなどの
保存袋に小分けにして入れます。

2~3日以内に食べるのなら冷蔵庫、
長期貯蔵するのであれば、冷凍庫に入れます。

イタドリを調理する際は
イタドリをボールに入れて水に浸けます。
数回水を換えながら、一晩置きます。

写真のイタドリは今年の春に収穫して、10カ月間冷凍保管していた物です。
色味や食感はほとんど変わりません。

塩分が抜けて丁度良い味になった頃、
ザルにあげて、調理します。

③イタドリの料理方法とレシピ

イタドリの食べ物としての特徴は食感です。
他の野菜には無いシャキシャキした食感は
単品でも美味しいですが、他の食材と合わせて
料理することで、お互いの味を引き立てて
とても美味しくなります。

癖が無い山菜なので、どんなお料理でも使えます。
イタドリを使った代表的な料理は、
酢味噌ぬた味噌和え味噌汁の具に使ったりします。
油とも相性が非常に良いので、
お肉や野菜と一緒に炒めても非常に
美味しいです。

昨日はイタドリを豚肉と一緒に炒めました。

 

イタドリと豚肉の炒め物のレシピ

材料下処理済みのイタドリ、豚肉スライス、しょうが、
にんにく、鰹節、菜種油(サラダ油)、醤油

にんにくとしょうがをみじん切りにする。
豚肉を細切れにする。

フライパンに菜種油を入れて、火にかける。
フライパンが熱くなったら弱火で
にんにくとしょうがを炒める。

豚肉を入れて強火にして、
豚肉に火が通ったら、イタドリを入れる。

イタドリも火が通ったら、鰹節を入れ、
しょうゆを回し入れ、よく混ぜて完成!!

簡単に作れるおかずですが、とってもおいしいです。
子供達も大好きであっという間に無くなってしまいます。

クックパッドにもイタドリを使ったレシピがたくさん載っています。
イタドリ料理に挑戦されたい方は
参考にしてみてはいかがでしょうか?

イタドリに含まれている成分

根には
ポリゴニン、ポリダチン、レスベラトロール、
エモディン、フィスシオン、クリソファノール

葉には
フラボノイドのレイノウトリン、ビタミンC

若い茎には
リンゴ酸、酒石酸、クエン酸

薬用としてのイタドリ

イタドリの名は痛みを和らげるという意味の
「痛み取り」が語源だと言われています。

イタドリの若葉や根、茎、果実は
昔から民間薬や漢方で使われていました。

イタドリの効能

イタドリの若葉若芽
揉んで傷口に貼りつけると
痛みが和らぎ、止血作用があります。

イタドリの果実
やけど蕁麻疹などの炎症を抑えます。

◎イタドリ果実の薬用液の作り方
水200ccを入れた鍋に果実15gを
入れて煮詰める。
煮詰めた汁をガーゼなどに浸けて患部にあてる。

イタドリの根
漢方で虎杖根(こんじょうこん)
と言われています。

煎じて服用すれば、健胃、利尿に効果があり
浮腫、神経痛、リウマチ、便秘、助膜炎、
尿閉、夜尿症、膀胱炎、膀胱結石、婦人病、
月経困難、喘息、糖尿病、風邪などに
効果があるようです。

虎杖根をお風呂に入れて入浴すれば、
湿疹美肌に効果があります。

虎杖根の中には
レスベラトロールという成分が含まれています。
レスベラトロールは植物がバクテリアや
ウィルスから身を守るために自らがつくりだした成分で、
抗酸化作用をもつポリフェノールの一種です。

美肌効果はもちろん、高脂血症、肥満、
高血圧、糖尿病の予防や

うつ病、痴呆症など神経に関わる症状、
免疫機能にも有効に作用するそうです。

また、2003年大阪医科大グループが虎杖根には
エイズウィルスの細胞感染を防ぐ働きがある事
を報告しました。
(参照元:大阪医科大学エイズウィルスの増殖過程とその阻害)

このようにとても効能が多い虎杖根は
誰もが簡単に摂取できるように
サプリメントになって販売されています↓↓
ふしぶしグルコサミンサプリ「イタドリ」

イタドリの根の採集時期と服用方法

地上部が枯れた頃(10月~11月)に、根っこを掘り出します。
掘り出した根っこはよく洗い、適当な大きさに切ります。
数日間、天日干しでよく乾燥させます。

お鍋に水500ccに乾燥させた根(虎杖根)を10g入れ、
半分になるまで煮詰めて濾します。
それを一日3回、食間に飲用します。

イタドリと甘草(カンゾウ)を琥珀色になるまで煎じて、
冷した物を「冷飲水」と言い、咳止めのどの渇き
抑える効果があるそうです。

参照元:わたしの漢方薬 虎杖根
   :漢方薬のきぐすり

まとめ

外国では危険植物に扱われているイタドリですが、
高知県では庶民に非常に愛されている食材です。
春になると、至る所でこぞってイタドリ採りをしています。

オランダでは一人の女性企業家が
「倒せなければ、食べてしまえ!!」
とイタドリで作るビール工房を開業したそうです↓

また、外国ではワイン作りの材料として
イタドリを使う人もいるようです。

繁殖力が強くてどこにでもあるイタドリ、
春の新芽は本当に美味しいので
道端で見つけたら、是非収穫して食べて見てくださいね。