「からしな」を栽培して、自家製マスタードを作ってみた

楽しい食生活

我が家で、意外と消費が多いマスタード。
家族みんなが大好きな調味料です。
今までは輸入品のイエローマスタードシードや
ブラウンマスタードシードを購入して
自家製マスタードを作っていました。

しかし、「からしな」を栽培してマスタードを作ったら、
マスタードシードを今後買わなくて済むのでは??
と思い、「からしな」栽培からのマスタード作りに
挑戦してみました。

「からしな」を栽培する

「からしな」の種は需要が少ない為か、
ホームセンターや苗屋さんではあまり見かけません。

私は「からしな」の種を今後買わなくてもいいように、
翌年も芽が出てくる固定種の種を専門に販売されている
「野口のタネ」さんからマスタードスプラウトを購入しました。

我が家の畑はほとんど手をかけない自然菜園です。
種を撒く前の下準備は草抜きをして灰を撒いたぐらいです。
そこに「からしな」の種を撒きました。

1週間後にはたくさんの芽が出てきました。
時々間引きをして、1か月に2回程度、
薄めた乳酸菌液や納豆菌液をあげて育てました。

納豆菌液の作り方は以前書いた記事に
詳細が載っています。
納豆パックの裏技!簡単に洗えて植物も喜ぶ!目から鱗の方法

花が咲き終わり、種が出来始めて
収穫間近になった頃、
どこからか大量の野鳥が種を食べに飛んできました。
「からしな」の種は野鳥にとってご馳走なのか、
一日で丸坊主になってしまいました。
残念ながらこの年は種の収穫は出来ず、
マスタード作りは断念しました。

翌春は忙しくて、「からしな」の種まきを忘れてしまいました。
しかし、鳥が落としていった種から自然に
からしなの芽が出てきました。

すくすく「からしな」は育ち、花が終わり、また種が出来始めました。
「もうそろそろネットを張らないとな~。」と思っていた矢先、
また大量の野鳥がやってきて、ネットの外側の「からしな」は
全て食べられてしまいました。

しかし今回はネットの内側にも数株の「からしな」が
育っていたので、全滅は免れました。

そのうち、数本はアブラムシの被害に遭い、
数本は子供の被害に遭い、無事に残ったのは4株。
種で「からしな」の株の先端が重くなっていたので、
支柱を建てました。

今回もほとんど世話らしい世話はしませんでしたが、
この4株からおおよそ1カップ分の種を
採取することができました。

こんな放置状態でも、「からしな」は育つので
育てるのがとても簡単な野菜だと思います。
次回はネットの内に種まきをして栽培しようと思います。

きちんと栽培されたい方は
「ベギーさんのKitchen Garden Text book」
のサイトで詳しく「からしな」の栽培方法が載っています。

収穫した種でマスタードを作る

収穫と乾燥

「からしな」の種は、「からしな」が枯れ始めて、
種が黄色に色付いてきてから収穫します。
(品種によって種の色が違います。)

「からしな」の根元をハサミや鎌で切って、数日干します。
敷物を敷いて切った株を天日干しにしてもいいですし、
紙袋やネットにマスタードを逆さに入れて、
吊るして乾燥させてもいいです。

完全に種が熟すまで収穫するのを待っていると、
「からしな」のサヤが割れて、
種が全て畑に落ちてしまいますので、
全ての種が完熟する前に収穫して下さい。

脱穀と種の選別

乾燥させた「からしな」を株ごと大きなビニールに入れ、
叩いたり、揉んだりして種をサヤから出します。

今回は少量だったので夫に協力してもらって、
手で揉んだり、振ったりして「からしな」の種を取り出しました。

 

種よりも小さな目のザルやふるいを用意して、
ゴミを取り除いていきます。
量が多い場合は扇風機を使って、
ゴミを飛ばす方法もあるそうです。

この作業を何度か繰り返して、ゴミや傷んでいる種を取り除きます。
マスタード作りは種の選別が一番大変な作業です。

「からしな」の種を選別し終えたら、
また屋外で2~3日乾燥させます。

このうちの数十粒は次回の種まき用に保管します。

いよいよマスタードを作る

①熱湯消毒した瓶に「からしな」の種を入れて、
ヒタヒタになる程度にお酢を入れます。
(お酢の種類はお好みで!今回は米酢を使いました。)

②1週間ぐらいそのまま常温で発酵させます。
その間、からしなの種が膨らんで、
お酢から出てきたら、再度、お酢をヒタヒタに入れます。

③一週間後、瓶の中身を取り出して、
ブレンダーでからしなの種を細かく砕きます。
(お好みの粗さで)

④そこに塩と、ハチミツを入れて混ぜます。
調味料の量は味見しながらお好みで入れてください。
(今回は塩、ハチミツ各小さじ1杯ずつぐらい入れました。)

再び瓶に入れて、冷蔵庫で1週間ぐらい寝かせます。
最初は辛みが強いですが、寝かせているうちに
だんだんと味がマイルドになってきます。

1週間寝かせたら完成です。
もっと長く寝かせるとよりマイルドで美味しくなります。

まとめ

「からしな」栽培からの自家製マスタード作りは、
種を注文するところから始まるので、
最初は「大変そうだな~。」と思っていました。

いざ作ってしまえば、勝手がわかるので
そこまで大変ではないと感じます。

それもこれも、からしなの栽培自体には
ほとんど手が掛からないからです。
鳥獣ネットさえきちんとしていれば、
もっと収量が増えると思います。

今回の実験で、「からしな」を栽培し続ければ、
今後もマスタードシードを買わずに
自家製マスタードを作れる事がわかりました。

家庭菜園をされている方で、マスタード好きの方、
是非、挑戦してみてください。
本当に美味しい自家製マスタードが作れますよ。

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