田舎暮らしをするうえで
とても重要なお金の話をしたいと思います。
田舎暮らしは都会に比べて、
生活費が安そう!!と
思われている方が多いのではないでしょうか?
確かに田舎は家賃は都会に比べて非常に安いです。
4万円ぐらいでファミリータイプの間取りの部屋に
住むことができます。
それよりも安い家賃で貸してくれる家も
あるかもしれません。
しかし家賃以外は都会で暮らすよりも
お金が多く掛かる場合があります。
主に誰もが生活に必要な
光熱費 交通費 食費 通信費 その他に費用
に分けて詳しく説明したいと思います。
田舎の光熱費
水道料金
水道水利用の場合
水道事業は地方自治体が独自で運営しているので、
水道料金は地域差がかなりあります。
日本で一番水道料金が高い北海道夕張市と
一番安い山梨県富士河口湖町では
8倍も水道料金に差があるそうです。
地方自治体は老朽化した水道管を直したり、
浄水施設を管理するのに徴収した水道料金を使っています。
しかし、人口減少と共に、
徴収する金額も年々減少しているので、
水道料金を値上げする自治体が増えているようです。
特に田舎は過疎化が止まらないので、
水道料金はこれから益々上がっていくと思います。
(参考元:SUUMOジャーナル)
井戸水利用の場合
田舎は最近まで水道が無かった地域がたくさんあります。
水道を通す前は谷水を利用するか、各家庭で井戸を掘って、
電気ポンプで水を汲んで使用していました。
なので、井戸水と水道水の両方が使える家があります。
または、上下水道が整備されておらず、
現在でも水道ではなく井戸水を使っている家庭も未だにとても多いです。
電気ポンプの電気代は毎月500円~1000円ぐらいです。
井戸水は汚染されていない安全な水が汲める場所の
ものではないと、飲料水や料理用には使用できません。
井戸水を利用する前に最寄りの保健所に水質検査を
依頼された方がいいと思います。
浄化槽
上下水道が無く、井戸水や谷水のみを使っている家庭は
下水処理をする為に浄化槽を設置しています。
浄化槽が無い家は汚水は垂れ流しで、
トイレは汲み取り式(ボットン便所)を使っています。
浄化槽が設置している家は浄化槽のメンテナンスを
年間3~4回専門業者に頼んでしてもらいます。
そのメンテナンス費用は業者によって変わりますが
年間2万円前後です。
浄化槽を使うにはブロワーを電気で動かさなくてはなりません。
その電気代が月々1000円前後するそうです。
つまり浄化槽で下水を処理する場合は
下水処理だけの料金が年間3万円前後必要です。
汲み取り式トイレは2~3年に一度(同居人数によって変わります。)
バキュームカーに汲み取りに来てもらいます。
その費用は自治体で変わりますが、
1万円しないぐらいだと思います。
美味しい井戸水や谷水が使えて、
浄化槽がある家は年間を通して
比較的に安い料金で水を利用する事ができます。
しかし、もし浄化槽を新設しようとすると
浄化槽と設置工事費と合わせて100万円ぐらいします。
(浄化槽の種類によって価格はかなり変わります)
ですが、上下水道が無い地域で浄化槽を設置する場合は
自治体に申請をすれば補助金を出してくれます。
これで数十万円は戻って来るとかと思います。
水道料金まとめ
水道料金は住んでいる家の設備によって
かなり変わります。
そして、地域で浄水施設を管理している為、
地域差がかなりまります。
私の家は上下水道合わせると
毎月8000円ぐらいしますが、
近所ですが別の集落に住む友人は
同じぐらいの水道使用量で
1か月5000円しないそうです。
水道料金は住んでみないとわかりません。
ガス
田舎の事で良く聞く話だと思いますが、
ガス料金がとても高い!!
私も田舎暮らしを始めた当初は
ガス料金の高さに驚きました。
都市では製造工場からガス管を通って
ガスが各家庭に届いています。
これが都市ガスです。
しかし田舎はプロパンガスです。
各家庭にガスボンベが置いてあり、
ガス屋さんが定期的にガスボンベを交換しに来ます。
このプロパンガスの料金は
都市ガスより1.5~2倍高いと言われています。
プロパンガスの料金は業者が自由に決める事ができます。
特に田舎は競合が少ないので値段が高くなります。
ガス料金は都市ガスの2倍はすると思っていた方がいいでしょう。
しかし、プロパンガスを使う側も契約するガス会社を
自由に選択することができます。
プロパンガス料金を比較してくれるサイトから
契約する会社を選ぶのもいいかもしれません。
電気料金
電気料金は地方それぞれの電力会社によって
電気料金の単価が違いますので、
田舎だから高いというわけでは無いです。
しかし、全国平均で北海道は他の地域よりも
電気料金はやや高いようです。
2016年4月に法律の改正により家庭に向けた
電力小売りが全面自由化されました。
これによって、従来の地域ごとの電力会社だけではなく、
自分で好きな会社を選んで契約できるようになりました。
もし電気会社を変えたとしても、
今まで使用している地域電力の送電線から
電力供給が行われるので、電線工事の必要はありません。
以前と同じ送電線なので、停電が起こる可能性や
電気の品質は今までと変わらないようです。
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【電気チョイス】
交通費
都会でも電車やバスを毎日使っていたら、
交通費はかなりの負担になります。
田舎での生活は車が無いととても不便です。
バスや電車は本数が非常に少ないですし、
利用者数も少ないので乗車賃が非常に高いです。
大人ひとりに1台ずつ車が無いと
行きたい時に自由に買い物すら行けなくなる場合があります。
車があると、その他の費用も必要になります。
ガソリン代、駐車料金、自動車税、重量税、
自賠責保険、任意保険、車検代、
オイル・エレメント交換代、タイヤ交換代、
メンテナンス代、修理代などなど・・・
田舎生活で一番費用が掛かるのは
車ではないかと思うくらいです。
駐車料金は無料だったり、
数千円で借りれると思います。
しかし、ガソリン代は都会で車を乗るよりも
毎日の移動距離が長くなる為高くなるかもしれません。
車にかかる費用を抑えるには
燃費のいい車や軽自動車を選ぶと
税金や、ガソリン代がかなり安くなります。
また、任意の自動車保険は会社によってだいぶ変わります。
自分の加入している自動車保険が高いと思う方は
自動車保険を見直してみましょう。
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保険の窓口インズウェブ
田舎の食費
田舎は食費が安くなると思っている人が
多いかと思いますが、実際はそれ程でもないです。
その地域で水揚げされた魚介類や野菜、果物は
都会のスーパーで購入するよりも安いですが、
その地域でとれないものや加工食品、調味料など
都会のスーパーの方が断然安いです。
我が家は野菜やお米を栽培したり、
山菜や木の実を採りに行ったり、
魚介類を海や川で釣ってきて時々食べています。
これは生きる為では無く、楽しみのひとつです。
田舎ではこうゆう楽しみ方ができますが、
食費はやはりかかります。
しかし、とれたての本当に美味しいものを
食べる事が出来るのは田舎ならではないでしょうか。
田舎の通信費
田舎のネット環境は年々良くなってきています。
しかし、まだ電波が届かないエリアはたくさんあります。
通信会社によって電波が届いたり、届かなかったり。
持ち運びが出来るポケットWiFiがあれば、
自宅でも外出先でも高速でネットを繋ぐことができるので、
自宅に固定したネット接続が不要になり、
かなり通信費が抑えられます。
ポケットWiFiの中でもブロードワイマックスは
安くて通信速度が速く、動画も問題なく視聴できて
複数台同時接続も出来るのでオススメです。
気になる方はWiMAXのサイトより
サービスエリアを確認してみてください。
携帯電話は、今使っているスマホの中のSIMカードを
格安SIMに入れ換えるだけで
月々1500円前後で電話を利用することができます。
格安SIMの会社は大手キャリアから回線を借りています。
格安SIMの会社ごとに借りているキャリアが異なるので、
今のスマホを使うのであれば、そのキャリアから回線を
借りている格安SIMを選んでください。
ドコモのスマホの方→ロケットモバイル
ソフトバンクのスマホの方→b-mobile
ドコモ・auのスマホの方→イオンモバイル
上記の会社が基本料金最安値で
携帯電話を利用することが出来ます。
しかし、格安SIMは基本的に
音声通話料金が通話時間ごとに課金されます。
格安SIMの会社のプランによって
「5分間までは何回でも通話料無料」
「10分間までは何回でも通話料無料」
など、いろいろプランがあります。
LINEと併用してうまく利用される方はいいですが、
LINE通話ができない相手と長時間通話を
される方はおすすめできません。
長時間通話をされる方はY!mobileの
格安SIMが月々3,000円ぐらいで
電波も安定しているのでおすすめです。
また頻繁に電話を利用する方は、
ガラケーとスマホ2台持ちもおススメです。
スマホから機種変更でガラケーにします。
以前使用していたスマホは、
外出時の通信機器として使えます。
ガラケーでしたら各社、かけ放題プランが
1,500円ぐらいからあります。
大手キャリアから乗り換え(MNP)でしたら
機種代金が無料になる事が多いです。
しかし、スマホとガラケーの2台持ちでしたら
外出時の荷物が増えてしまいます。
WiMAXと格安SIM又はガラケーを組み合わせれば、
毎月の通信費が合計4,000~6,000円前後まで
抑えられるのではないでしょうか。
残念ながら我が家はWiMAXの電波が届いていません。
なので、自宅は光ファイバーを契約しています。
これが月々5,600円ぐらいです。
これプラス、携帯電話料金が必要なので、
WiMAXが繋がるエリアでしたら、
WiMAX +格安SIMカード又はガラケーが大変お得かと思います。
その他の費用
ゴミ袋
自治体によってゴミの出し方、
指定ごみ袋の有るところ、無いところ。
地域によってさまざまです。
指定ごみ袋の値段が高い地域では
45Lのゴミ袋10枚で1,000円もします。
地域で招集されるお金
町会費やお寺や神社の維持費、
お祭りの会費、募金など、
年間1万円ぐらい支払っています。
これも地域によってかなり変わると思います。
年金・医療費・各種保険代など
これは人によってかなり金額が変わると思います。
そして、国民健康保険は自治体で運営しているので
住む場所によって保険料はかなり変わります。
まとめ
田舎で生活していても、何かとお金は必要です。
夫婦二人だったら毎月最低20万円ぐらいは
必要だと思います。
この金額も家賃や、保険料などで
人によってかなり変わってきます。
田舎生活でも都会と同様に、
節約できるところは節約して、
将来プランを練っていきたいものです。