私は大の発酵好きです。
天然酵母をそこら辺の植物から作ってパンを焼いたり、
酵素ドリンク作り、麹作り、味噌作り、豆乳ヨーグルト作り、
乳酸菌風呂、コンポストなどなど、
発酵にまつわる事を日常的にするのが大好きです。
そんな私ですが、先日とても面白い絵本を発見しました。
それは、かとうまふみさん作の「ぬかどこすけ!」です。
本のタイトルから、発酵好きの方はピンっとくると思います。
そう、この絵本はぬか漬けのお話しです。
我が家では毎晩寝る前に必ず子供に絵本を読んでいるのですが、
この絵本の表紙を子供に見せた途端、子供達は大笑い!!
この絵本の主人公はぬか床の甕ですが、
その甕の顔が迫力があって子供の心を掴んだようです。
今回はその「ぬかどこすけ!」について書きたいと思います。
「ぬかどこすけ!」のあらすじ
せともの屋の片隅に何年も売れずに、
埃をかぶってしまった茶色の甕(ぬかどこすけ)がありました。
ある日、お婆さんが「ぬかどこに ちょうどいい あんばいだわぁ」
と言って、茶色の甕を買って、家へ持ち帰りました。
何に使われるか期待に胸を膨らませていた甕ですが、
お婆さんが甕の中に糠や野菜くず、塩などを入れて
ぐちゃぐちゃかき混ぜ始めるもんだかなら、がっくし。
それから、毎日お婆さんはぬか床をかき混ぜます。
そんなある日、甕の中から笑い声が聞こえ始め、
不思議に思った甕は甕の中に、
「おい!笑っているのはだれだ!?」
と聞きました。
甕の中の答えは・・・・・・
この絵本の魅力
この絵本は子供が楽しく「発酵する」って事を学べます。
いくら内容が良い絵本でも子供が楽しめないと、全く伝わりません。
「ぬかどこすけ!」はぬか床の甕が主役です。
この一風変わった設定が子供に大変受けているようです。
そして甕(ぬかどこすけ)の顔が大げさなぐらい表情豊かに描かれているので、
ぬかどこすけを観るだけで、思わず笑ってしまいます。
この絵本を観れば、ぬか床に入れた野菜が
どうして美味しいぬか漬けに変わるかが、感覚的に分かります。
「菌は悪い物だけじゃなくて、いい菌も居るんだよ~!!」と
子供達に伝えることができます。
私の息子たちは長男6歳、次男4歳ですが、
二人とも食い入るように観ていました。
特に次男は大変この絵本が気に入って、
読み終えた後、「もう一度読んで~!!」とリクエストしていました。
発酵好きのママ友にも是非おすすめしたい本一冊です。
まとめ
私は子育てで、自然から学ぶことをとても大切にしています。
その中でも、なかなか見えにくい菌。
しかし、人間は昔から菌と共存しながら生きていました。
ぬか床の中にも無数の菌が居て、
その菌に適した環境で育つから美味しいぬか漬けができる。
美味しい野菜を作ってくれる土壌菌もそうです。
肉眼では見えない存在だけど、居るということがわかれば、
頭の中で想像を膨らませることができます。
同じ土を見ても、有る人はただの土に見えます。
有る人は土の中の菌の事まで想像を膨らませます。
それはその存在を知っているか知らないかの差だと思います。
子供と一緒に「ぬかどこすけ!」を読んでみませんか?