田舎で妊娠と出産。都会と比べてどうなの?

田舎暮らし

私は今まで二人の子供を田舎で妊娠して出産しました。
その時感じたメリットとデメリットを書きたいと思います。
田舎に移住を考えている方や、
田舎でこれから家族を増やそうと考えている方の
参考になればと思います。

田舎で妊娠メリット

私は田舎に引っ越して3年目に長男を出産し、
その2年後に次男を出産しました。

私の妊娠経過は一人目も二人目も順調でしたが、
つわりがとてもとても辛かったです。
特に二人目の妊娠中は家事をしながら、
やんちゃな2歳の長男の育児もしなければなりません。

平日の日中は他に頼る人が居なかったので、
本当に大変でした。
これは田舎であろうと都会であろうと同じですが、
今思い返すと自分でもよくやったな、と思います。

それもこれも、外に出ると自然が広がっていて、
自然が子供の遊び場だったので
親子で家に籠ることなく、
のびのびと屋外で過ごし、
大変な時期を楽しく過ごすことができました。
長男と過ごしたその時間は今でも掛け替えのない
思い出として残っています。

田舎の保育所(市町村にもよりますが・・)は
子供が少ないからか、
育児中に妊娠をした場合、
「妊娠中の保育が大変」だという理由で
保育所に預けることができるようです。
これは、保育所に入れるのが難しい都会では
考えられないことではないでしょうか。

6カ月を過ぎ、安定期に入ったころ、
お隣さんに妊娠した事を報告をしました。
私が妊娠したことがすぐに集落に広まりました。
集落の皆さんはとても喜んで下さいました。

うわさがすぐに広まるのは
田舎のいいところでもあり、悪いところでもあります。
都会では隣近所は全く知らない赤の他人。
田舎ではご近所はみんな知り合い。
良いことも悪いこともすぐに広まってしまいます。

その分、産まれてきた子供を孫のように可愛がってくれます。

  • 妊娠中、リラックスできる空間がたくさんある。
  • きれいな空気の中、自然を見ながら散歩できる。
  • 育児中に妊娠した場合、子供を保育所に預けられる。
  • 近所の方々が喜んでくれる。

田舎で妊娠デメリット

通院が大変

田舎で妊娠した場合、設備の整った頼れる産婦人科が
近くにあればいいのですが、
必ずしもそのような病院が近くにあるとは限りません。

私が住む場所には車で20分のところに
産婦人科があります。
しかし、その病院はあくまで自然分娩のみ。
帝王切開や無痛分娩はできません。
そして、小児科が無いため、
出産中に、万が一赤ちゃんに何か起きた時、
病院で対処ができません。
母子ともに救急車で2時間かかる
大学病院まで行かなくてはなりません。

なので、ほとんどの妊婦さんは車で1時間半かかる、
設備が整った病院で出産します。

妊娠8カ月までの妊婦健診は近場の病院で診察してもらい、
それ以降は1時間半離れた病院まで自分で車を運転して、
診察してもらっていました。

離れた病院で健診を受ける時は、
町から一回に付き1,000円の
助成金が支給してもらえます。

妊娠7~9カ月になると2週間に1回。
妊娠10カ月になると1週間に1回の妊婦健診があります。

一人目の時はまだ私だけなので、
遠くてもそれ程大変では無かったのですが、
2回目の妊娠は子連れだったので、やはり大変でした。

病院の診療時間は平日の日中です。
夫に仕事を休んでまで連れて行ってもらうことは
難しかったので、大変でも息子と一緒に病院通い。

近くに病院があったら、妊婦健診も楽だったと思います。

  • 病院が遠い場合、通院が大変
  • 産婦人科がある病院が少ない。

田舎で出産メリット

病室が混んでいない

田舎は少子高齢化が進んでおり、
子供が産まれてくる人数がとても少ないです。
なので、産後の入院で病室が満室になることは
滅多にありません。

出産の予算を抑えようと6人部屋を選んでも
実際には貸し切りの日があったり、
多くても3~4人でそれぞれ端のベッドを
選ぶことが出来るので
ゆったりとした気分で入院することができます。

そして、やはり子供が少ないためか、
予定日の1か月前でも受け入れてくれる病院もあります。
都会では妊娠したらすぐに産む病院を決めないと、
病院が受け入れてくれないとよく聞きます。
移住した妊婦さんも
安心して出産できると思います。

  • 病室が混んでいない。
  • 妊婦さんが少ないためか、予定日1か月前
    でも受け入れてくれる病院がある。

田舎で出産デメリット

病院が遠い

前章でもお話ししましたが、
田舎には本当に頼れる病院が少なく、
設備が整った病院までとても遠い。

私の一人目の出産の時は陣痛が来て
産まれるまでの時間がとても長く、
病院の陣痛室で何時間もとてつもない痛みに耐え、
陣痛を感じて20時間してから長男が誕生しました。

しかし二人目の出産の時、軽い陣痛が来たので
病院に行ったら、まだ産まれそうにないと言われ
自宅に返されました。
自宅でしばらく陣痛に耐え、
いよいよ限界で再度病院に向かいました。

運悪く、道路が混んでおりなかなか車が進まない。
車の中で何度もいきみそうになりながら耐えました。
ようやっと病院について歩くことさえできない状態。
車いすで分娩室まで連れて行ってもらい、
分娩台に上がると、すぐに次男が誕生しました。

もし、間に合っていなかったら、次男は車の中で
産まれていたかもしれません。
助産師さんに聞いてみると、
車の中で誕生する赤ちゃんも時々いるそうです。

田舎は病院の数が少ない

都会にはさまざまな産婦人科、助産院があり、
ホテルのような豪華な病室やサービスがある病院もあります。

田舎で設備が整った病院は県立や市立、
日赤など、公的病院が多いので、
個性的な病院は無く、病室はとても質素です。

そして、出産スタイルも限られています。
私が出産した病院は比較的自由で、
アロマオイルやお香など匂いを出すもの
以外だったら、使っていいと言われました。
好きな音楽をかけたり、
立って出産や、畳の上で出産など。
しかし、水中出産やアロマオイルを使っての
出産はできません。

都会でしたら、自分の出産スタイルに合わせて
病院選びができます。

自宅分娩

田舎に移住したい人の中には
自宅出産を希望される方もいると思います。
自宅出産は人によって意見が分かれるところです。

私が住む町は設備が整った病院がとても遠い。
自宅出産を助けてくれる助産師さんがいない、
という理由から、自宅出産した人は聞いたことがありません。

もちろん昔はみんな自宅出産でしたが、
その頃は助産師さんもたくさん居た時代。
現在の田舎の状況とは違います。

初めての出産はやはり助産師さんの助けが無いと
不安ですし、何かあった時に病院まで遠いのは
命に関わることなので非常に不安です。

それでも、夫婦で自宅分娩する夫婦もいると思います。
しかし実際に自宅出産をするほとんどの妊婦さんは、
病院まで30分以内の場所に住んでいます。
そして初めての出産の場合は助産師さんの
付き添いがあります。

母子ともに体調が良好で、このような環境が整えば
安心して自宅出産できるかもしれません。

  • 病院まで遠い。
  • 病院を選べない。
  • 特殊な方法での出産は難しい。

まとめ

田舎に住んでいても、都会に住んでいても
妊娠、出産は人生の一大イベント。

妊娠中から赤ちゃんは音を聞き、
お母さんの気持ちを感じ取っています。

産まれてくるあかちゃんの為にも
自分の為にも、ストレスが無い環境、
ゆったりとした気持ちで
新しい命を迎えることができるといいですね。

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