雑誌の黄金時代をつくった天才アートディレクターが描いた絵本とは?

子育て

こんにちは。タルボンヌです。
今日は雑誌の黄金時代を作ったグラフィックデザイナーであり、
エディトリアルデザイナーであり、
絵本作家でもある堀内誠一さんの絵本を紹介したいと思います。

私は彼が描いた絵本がとてもとても大好きです。
子供に堀内誠一さんが描いた絵本を読んでいる時は、
私自身もときめきを感じます。

残念ながら堀内誠一さんはもう亡くなられて、
新作が発売されることはもうありません。

しかし、彼の作品は現代でも多くの人々を魅了し続けています。
そんな堀内誠一さんの絵本について書きました。

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堀内誠一さんとはどんな人?

堀内誠一さんは1932年東京の向島で生まれました。
父の堀内治雄さんは、ポスターや商品デザイン、立体模型などを
手掛ける「図案家」でした。

堀内誠一さんは幼いころから父の影響でアート作品に多く触れ、
小学校一年生の時には私家版雑誌を作り始めていたそうです。

戦争中に母親の故郷・能登への疎開を経て、
終戦後、戦後のどさくさに紛れて、13歳で高校2年になり、
14歳で伊勢丹の宣伝部に入社した経歴の持ち主です。
これだけでもタダならぬ人物だと想像がつくと思います。

伊勢丹で9年間働いた後、アド・センター株式会社を設立。
平凡パンチ、血と薔薇、an・an、POPEYE、BRUTUS、Oliveなど、
創刊号から各雑誌のアートディレクターを務めました。

          

その間、世界中を飛び回り、日本人が目にした事が無いものを
いち早く日本に紹介した人物です。

雑誌のグラフィックデザインやエディトリアルデザインをする一方で、
数多くの絵本を出版しています。

1974年から1981年までにパリに移住し、
1987年8月に下咽頭がんの為、54歳の若さで亡くなられました。

彼は日本の雑誌に美しいビジュアルを取り入れた第一人者です。
彼が作った雑誌のロゴは現在でも、表紙を飾っています。

半世紀も前なのに、彼が手掛けた作品は全く色あせない!!
今観ても、おしゃれで洗練されていると感じます。

堀内誠一さんは本当に才能溢れた奇才だったと思います。

(参照元:ほぼ日刊イトイ新聞

堀内誠一さんの絵本

堀内誠一さんは絵本作家としても数十冊の作品を残しました。

彼は物語によって、絵の作風やタッチを自由に変え描きました。
それは「そのものごとの本質にあわせる」という堀内誠一さんの
こだわりがあったようです。

今回は、そんな彼が描いた絵本の中でも
特に私が好きな絵本を4冊紹介したいと思います。

たろうのおでかけ


1963年に出版された絵本です。
半世紀以上前の作品ですが、さすが堀内誠一さんの作品!!
絵がおしゃれでとってもかわいいです。

ストーリーは、たろうという少年がなかよしのまみちゃんの
誕生日のお祝いにいぬ、ねこ、あひる、にわとりと一緒に
すみれの花とアイスクリームを持って、まみちゃんの家に向かいます。

途中、商店街や大通り、大きな交差点を通るたろうと動物達。
急いでるたろう達は走ったり、黄色の信号を渡ろうとします。
その都度、周りにいた大人(警察官や郵便屋さんなど)が、
たろう達に注意をして、無事にまみちゃんの家まどたどり着くお話し。

この絵本を通して、小さなお子様でも交通ルールを学ぶことが出来ます。
また、いろいろなお店や乗り物がたくさん描かれているので、
それを眺めるだけでも子供はとても楽しそう!!

このシリーズは他にも
「たろうのひっこし」と「たろうのばけつ」が出版されています。
どちらの作品も子供の目線で描かれた世界がとてもかわいらしいです。

   

こちらの絵本の対象年齢は3歳ぐらいからです。

ぐるんぱのようちえん

1966年に出版された「ぐるんぱのようちえん」。
この絵本は見覚えがある方、いらっしゃるのでは??

この絵本の主役はジャングルで一人で暮らしている、
一匹の汚いゾウ「ぐるんぱ」。
彼があまりにも汚く、大きくなっても一人でぶらぶらしているので、
ジャングルのゾウ達はグルンパをきれいにして、町へ働かせに出します。

ところが、ぐるんぱはビスケット屋さんやお皿屋さん
靴屋など、いろいろな場所に働きに行きますが、
大き過ぎるグルンパは、失敗ばかり・・・

しょんぼりしていたグランパは、
12人も子供がいるお母さんに出会い、
子供と遊んで欲しいと頼まれます。

ぐらんぱと遊んで子供達は大喜び。
あちこちから子供が集まってきて、
嬉しくなったぐらんぱは幼稚園を開くことにしました。

ジャングルで一人「さみしいな~さみしいな~」と
泣いていたぐらんぱが失敗をしながらも、
最後は楽しそうに生き生きとしている様子は
子供も大人も勇気がもらえます。

こちらも絵がとってもかわいいです。
特にゾウのぐるんぱはキャラクターとしても人気があり、
オリジナルグッズが販売されています。


ぬいぐるみもかわいいですね。

こちらの絵本の対象年齢は3歳ぐらいからです。

くろうまブランキー

この作品は堀内誠一さんが絵本作家としてデビューした絵本で
1958年に出版されました。

彼はこの絵本について、こう語っています。

「絵本作家志望の方は、このストーリーに絵を描いてみるとよろしい。
絵本を描いてみたくても、やたらに苦労して七転八倒していたのが、
この話を渡されて開眼した本人がすすめるのですからまちがいありません。
ぼくのこれが最初の絵本になります。」

出典元:「こどものとも」1969年6月号折込付録「僕の絵本のための広告」より

この絵本は、フランスの子供達が作ったお話しで、
ストーリーがとてもストレート。
感情の喜怒哀楽がよく描かれている絵本だと思います。

内容は意地悪なご主人に使えているくろうまブランキーのお話です。
ブランキーはご主人の家を作る為に一生懸命働きます。
立派な家が完成しましたが、ご主人はブランキーの小屋を
作ってくれませんでした。

月日がたち、ブランキーも歳を取りました。
ある日、ブランキーはご主人に力いっぱい叩かれました。
ブランキーが大きな荷物を運べなかったからです。
ブランキーはそのままそこへ倒れてしまいました。

その晩はちょうどクリスマスの晩。
天から観ていたサンタクロースは・・・・・・

この絵本は名作童話「フランダースの犬」と少し似ています。
神の恩寵を信じて起こした奇跡に
私たち読者はとても感動させられます。

堀内誠一さんが描いた絵はシーンごとに
ブランキーの心情をよく捉えています。
絵の構成や描き方も堀内誠一さんならではの、
センスが伺えて処女作とは思えない完成度です。

こちらの絵本の対象年齢は4歳からです。

くるまはいくつ?

こちらの絵本は、1967年に出版されました。
くるまがひとつあるのは?一輪車、
くるまが2つあるのは?自転車、
くるまが3つあるのは?三輪車・・・・
くるまの数に注目しながら、
乗り物の種類や形を楽しめる絵本です。

「車はどうして動くのか?」わかりやすく描かれている絵本でもあります。
この絵本はお子様が数字や形に興味を持つ、きっかけになるかもしれません。

渡辺茂雄さんが書かれた文章もこの絵本の魅力の一つです。
「次はどうなっているんだろう??」と親子で絵本に引き込まれます。

この絵本の堀内誠一さんの絵はとてもシンプルでクールかっこいいです。
色彩や乗り物、服のデザインはさすが堀内誠一さんが描いた絵!
とてもおしゃれです。

こちらの作品は2歳ぐらいから楽しめると思います。

まとめ

堀内誠一さんの作品は、
今観てもおしゃれで、ときめきを感じる作品ばかりです。

それは、堀内誠一さんが世界各地を回り、
常に新しいことを発見する好奇心に満ちた人物だったからかもしれません。
彼が日本に持ち込んだ文化は本当に大きいと思います。

そんな堀内誠一さんが描いたときめく絵本を
子供と一緒に楽しみませんか?

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私は6年間、ほぼ毎日、日課にしていることがあります。 それは子供たちに絵本を読むこと。 子供はとても絵本が大好きなので、 お昼寝の前や就寝前に3~4冊は必ず読んでいます。 絵本は図書館で毎月20冊以上を借りてきて、 それ以...